地方移住で仕事はどうする? 長崎でハローワークに通い、最後は人のつながりでやっと決まった話
地方移住を考えたとき、住まいと同じくらい気になるのが、仕事のことではないでしょうか。
「移住先で仕事は見つかるのだろうか」
「これまでの経験を生かせる仕事はあるのだろうか」
「収入が減っても生活していけるだろうか」
私は、そんなことを十分に考えないまま、長崎にやってきました。
仕事探しは、住まい探しと同じくらい大切
移住を考えるとき、気持ちは住みたい街や家に向かいがちです。
けれど、暮らしていくには毎月の収入が必要です。家賃が安くても、食費、光熱費、通信費はかかりますし、病気や急な出費に備えるお金もいります。仕事が決まらないまま移住すれば、貯金を取り崩しながらの生活になります。
だから、移住前に必ず調べておいてほしいことがあります。
- ・希望する地域に、どんな求人があるか
- ・これまでの経験や資格を生かせる仕事があるか
- ・給与、勤務時間、契約期間はどうか
- ・通勤できる範囲に仕事があるか
私は事務の経験を生かしたいと思っていましたが、希望の仕事が見つかりませんでした。
地方移住では、「どこに住むか」と同じくらい、「そこでどう働くか」が大切になります。
私の仕事探しの流れ
実際にどう進んだのか、順に書いてみますね。
① ハローワークに通う
長崎に来てから、仕事探しの窓口として利用したのがハローワークです。求人を検索するだけでなく、相談窓口にも足を運びました。
自分ひとりで探していると、どうしても目に入る求人は限られてしまいます。相談してみると、自分では思いつかなかった仕事を紹介してもらえることもあります。
② いくつかの仕事を紹介される
紹介されたのは、大学の事務補佐員、個人の設計事務所の仕事、職業相談員などです。その中から、事務の経験を生かせる大学の事務補佐員に応募しました。
③ 返事を待ち、結果は不採用
応募したからといって、すぐに結果が出るわけではありません。返事を待つ時間は、どうなるのだろうと落ち着かないものです。そして、出た結果は不採用でした。
事務の経験を生かせる仕事だっただけに、「ここで決まってほしい」という思いがありました。それがかなわず、収入の見通しが立たないまま、また探し直すことになります。求職活動は、応募して終わりではなく、結果を待ちながら次の可能性も考え続けることなのだと、このとき実感しました。
④ 元同僚の紹介で、知人のお土産屋さんへ
ハローワークでの求職活動を続ける中、最終的に仕事につながったのは、以前一緒に働いていた同僚の紹介でした。その方の知人が営むお土産屋さんで、働くことになったのです。
仕事を離れたあと、それまでの人間関係が、思いがけず新しい仕事への入口になりました。
ただ、これは私の場合に、たまたま紹介してもらえる機会があっただけで、紹介を当てにして動くのは危険です。ハローワークも求人サイトも、並行して使っておくことが大切だと思います。
会社員からアルバイトへ。働き方が変わって、見えてきたこと
以前は会社員でしたが、今はアルバイトです。働き方が変わると、収入も変わります。手取りの金額をもとに、家賃や食費、光熱費をやりくりすることになりました(家計の内訳は、別の記事に書いています)。
事務の仕事からお土産屋さんの仕事へ。職種も大きく変わりました。
今の仕事は楽しいです。お店で働く日々の中で、事務の仕事では出会えなかったことに、たくさん触れています。この仕事に出会えたことは、本当にありがたいと思っています。
それでも、できれば正規の社員として働きたいという気持ちがあります。生活の安定を考えると、やはり、収入や契約が安定した働き方を目指したいのです。
だから今は、今の仕事を大事にしながら、正規の仕事を探しています。
事務職にこだわらないことにした
当初私は、事務の仕事にこだわっていました。経験を生かせるからです。けれど、不採用を経験し、お土産屋さんで働いてみて、気持ちが変わりました。
「事務」という条件を外してみると、世の中には、たくさんの仕事があります。今まで考えたこともなかった仕事の中に、自分に合うものがあるかもしれません。せっかく移住してきたのですから、これまでの経験にとらわれず、いろいろな仕事に挑戦してみたいと思うようになりました。
仕事を探すときは、給料だけでなく、次のことも考えておきたいところです。
- ・勤務時間と契約期間
- ・通勤のしやすさ(地方では、希望の仕事が自宅の近くにあるとは限りません)
- ・その仕事を続けながら、自分の暮らしを維持できるか
- ・経験にこだわらず、「やってみたい」と思えるか
今の仕事を続けながら探すということ
アルバイトを続けながら、次の仕事を探すのは、簡単ではありません。勤務の合間に求人を見て、面接の日程を調整する必要があります。ただ、収入が途切れない安心感があるので、焦らずに、自分に合う仕事を探せるのは、大きな利点です。
「仕事が決まらないと焦る」のではなく、「収入を確保しながら次を探す」。この順番は、私の場合、気持ちの余裕につながっています。
もし仕事が決まらなかったら、どうなっていたか
仕事は、何とか見つかりました。今は働きながら暮らせています。
もし元同僚の紹介がなければ、収入が途切れたまま、どのくらい生活できたのか。今になって考えると、危なかったと思います。
これから移住する方は、引っ越す前に、仕事とお金の両方を確認しておくことをおすすめします。
・仕事が決まるまでの生活費を確保しておく
・求人の探し方を、複数用意しておく(ハローワーク、求人サイト、自治体の就職支援、これまでの人とのつながりなど)
・条件の優先順位を決めておく(給料、勤務時間、仕事内容、通勤のしやすさのうち、何が譲れないか)
・希望の仕事が不採用になることも、あらかじめ想定しておく
条件をすべて満たす仕事は、見つからないかもしれません。それでも、「どこは譲れて、どこは譲れないか」を決めておけば、自分に合う仕事を選びやすくなります。
まとめ|移住先で働く場を確保するのも移住の準備のひとつ
長崎で仕事を探してわかったのは、地方で働くことは、思っていたほど簡単ではないということです。
希望に合う求人がすぐに見つかるとは限りません。応募しても採用されるとは限りませんし、決まるまでの生活費も必要です。私の場合は、ハローワークで希望した仕事は不採用になり、最後は人とのつながりで、お土産屋さんの仕事が決まりました。運のよかった部分も大きいと思います。
そして、仕事は一度決まったら終わりではありません。私は今も、今の仕事を大事にしながら、正規の仕事を探しています。事務職にこだわらず、新しいことにも挑戦するつもりです。
移住は、住む場所を変えるだけではありません。そこでどう働き、どう収入を得て、どう暮らしていくのか。そこまで含めて考えるのが、移住の準備なのだと思います。そしてその答えは、暮らしながら、少しずつ変わっていってもいいのだと思います。
住みたい街を探すのと同じくらい、そこでいきいき働く自分の姿も、想像してみてください。
