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長崎に来てね(=^・^=)Local Guide Stars

長崎暮らし

地方移住する前に確認したい10のこと|勢いで長崎に来た私が伝えたいこと

MICHI

今だから言える無謀さ

今のところ、なんとか暮らせています。長崎は大好きですし、移住したことを失敗だとは思っていません。

ただ、あのとき仕事が見つからなかったら。借りた家に大きな問題があったら。そう考えると、今でも冷や汗が出ます。

ほとんど準備もしないまま来て、なんとかなったのは、「たまたま」運に助けられただけだったのだと思います。

だからこそ、はっきり言っておきます。この移住の仕方は、決しておすすめできません。

移住の理由は、人それぞれです。仕事、結婚、憧れ、家族のため。そのどれにも、きちんとした準備はあったほうがいい。私が勢いで来てしまったからこそ、そう言えるのだと思います。

このブログでは、坂の街での暮らしを、そして「先に知っておけばよかった」と思ったことを、少しずつ綴っていきます。

まず「なぜ移住したいのか」を言葉にしてみる

「都会に疲れたから、のんびり暮らしたい」。

その気持ち、すごくよくわかります。私もまさに長崎の風に憧れ、ゆったり時間が流れるようなこの地に心惹かれました。

移住した私がこんなことを言うのもどうかと思うのですが、ただ、それだけだと、移住の動機としては少し弱いんですよね。

実は私も、そうでした。

長崎に来たときの私の理由は、「ここなら、何となくやっていけそう」という、ぼんやりしたものだけでした。「こんな仕事をしたい」も、「こんな暮らし方をしたい」もありません。行ってしまえば何とかなる、と思っていたのです。

その考えが甘かったと気づいたのは、暮らし始めて少し経った頃でした。

その日は雨でした。買い物の荷物を両手に抱えて、家までの急な坂をひたすら登っていました。息は上がるし、傘は役に立たないし、足元は滑ります。ふと、こんな考えが頭をよぎりました。

「私、なんでここに来たんだっけ?」

答えられませんでした。

憧れた景色はたしかにここにあって、毎日それを眺めて暮らしている。でも、ここで何をしたいのかが、自分の中に何もなかったのです。ほんの少しつまずいただけで、自分の居場所が急にわからなくなってしまったのです。

目的がぼんやりしたまま来てしまうと、何かにつまずいたときに、自分を支えてくれるものがありません。私はそれを、実際に来てから痛感しました。

だからこそ、移住する前に、もう一段具体的なイメージを持っておくことをおすすめします。

例: 「自然の中で働きたい」「この土地でこんな仕事を始めたい」「海の近くで、こういう暮らし方をしたい」

立派な理由でなくても構いません。「朝、海を見ながらコーヒーを飲みたい」くらいの小さなイメージでも、あるのとないのとでは、つまずいたときの踏ん張りが違います。

今の私は、あの雨の日の「私、なんでここに来たんだっけ?」という自分への問いに、2年かけて少しずつ答えを見つけているところです。もっと早くから、その答えを探しておけばよかったと思っています。

条件は欲張らず「譲れないもの3つ」に絞る

移住先を考えるとき、つい条件を積み上げてしまいがちです。

「海が近くて、雪が降らなくて、古民家が安くて、仕事もあって、交通の便もよくて……」

こうやって条件を増やしていくと、どこにもたどり着けなくなります。

おすすめは、「譲れない条件を3つ」に絞ること。

例: 「車がなくても生活できる」「海が見える場所」「医療機関が近くにある」

このくらいまで削っていくと、移住が一気に現実味を帯びてきます。

実は私は、条件を欲張りすぎたわけではなく、逆でした。条件そのものを、ほとんど決めていなかったのです。

家を探していたとき、私の基準は「なんとなく雰囲気がよさそう」「見晴らしがよさそう」くらいでした。何を優先して、何を諦めるのか。それを決めないまま、勢いで高台の小さな家を借りてしまいました。

景色は期待どおりでした。ただ、暮らし始めてから、買い物や病院までの道のりがどんなものなのかを、ようやく自分の体で知ることになりました。

急な坂の上の暮らしは、毎日の「当たり前」が、思っていたより大変だったのです。

あのとき「譲れないもの」を3つ決めていたら、家選びの基準もはっきりして、「この景色は譲れないけれど、買い物の不便は覚悟しておこう」と、納得したうえで選べたはずです。

そして、もう一つ、悔やんでいることがあります。

移住相談窓口に行って、担当の方と一緒に条件を整理してもらうのも、とても賢い方法です。

私はその窓口の存在を、長崎に来てから初めて知りました。正直、もっと早く知りたかったです。

勢いで来た私の失敗は、「何が譲れないのか」を決めないまま動いてしまったことでした。一人で決めきれなければ、相談できる窓口があります。

移住する前に確認したい10のこと

1.仕事のめどはついていますか?

移住で一番大切なのは、やっぱりお金のことです。

ここは、勢いで来た私が、一番ヒヤッとしたところです。

「来てから仕事を探せばいいや」。当時の私は、本気でそう思っていました。会社がなくなったばかりで、どこかで「どうにかなる」と思い込みたかったのかもしれません。

ところが、暮らし始めて仕事を探してみると、これが思っていた以上に時間がかかりました。

長崎に来てから感じたのは、求人の数や種類が、都市部とはかなり違うということです。これまで経験してきた仕事に近いものは、なかなか見つかりませんでした。希望に合う仕事が見つからないまま日が過ぎていくと、通帳の数字が気になって、だんだん落ち着かなくなっていきます。

景色を楽しむ余裕も、街を歩く余裕もなくなっていきました。せっかく憧れて来た街なのに、気がつけば、頭の中は毎日お金の心配ばかり。生活の不安が、心の余裕をどんどん削っていくのを実感しました。

今はなんとか暮らせていますが、それは「たまたま」運に助けられただけだと思っています。あのとき仕事が見つからないままだったら、と考えると、今でも冷や汗が出ます。

だから、これだけは強く言いたいのです。「仕事は向こうで考える」は、危険です。

せっかくの新しい暮らしが、「不安に追われる毎日」になってしまうのは、もったいないですよね。

移住前にチェックしておきたいこと

・リモートワークで今の仕事を続けられるか?

・移住先の求人サイトを事前に見てみたか?

・貯金は何ヶ月分あるか?

こうした窓口やサービスを、移住前にしっかり活用して、ある程度の目処をつけてから来ることを強くおすすめします。

・自治体のUIターン転職相談窓口

・ハローワーク・インターネットサービス

2.お金は「想定より多め」に用意しておく

地方暮らしは、思っている以上にお金がかかることがあります。

・引越し費用

・住まいの補修費用

・車の購入費用

私は、ここでも勢いに任せて失敗しました。

引っ越しの準備を進めていたとき、頭にあったのは「地方は家賃が安いから、きっと生活費も下がるはず」という、根拠のない期待だけでした。いくら必要になるのかを、きちんと計算したことはありません。

ところが、実際に暮らし始めると、思わぬところで出費が続きました。引っ越しそのものにかかった費用、住み始めてから気づいた家の細かい手入れ、生活に必要なものの買い足し。一つひとつは小さくても、重なると、通帳の残高が思っていたより早く減っていくのです。

「こんなはずじゃなかった」。何度そう思ったかわかりません。

理想を言えば、「半年分の生活費を確保した状態で来る」くらいの余裕があると安心です。

「地方は家賃が安い!」というのは、地域によって違うので、一概にそうとも言えません。物価も安いから生活費が安くなる、と考えるのも、ちょっと違うかもしれません。

実際、私が住む高台は九州の他都市並みの家賃ですが、平地はかなり高いのです。長崎は福岡などと比べて家賃はお高めです。東京などと比べると少しは安いのかもしれませんが・・・。

車が必要になったり、灯油代がかかったり、ネット環境の整備に費用がかかったり。家賃以外の出費が増えることもあるんです。

長崎は坂の街。バスは走っていますが、本数が少ない地域もあります。

「車はいらない」と思っていたのに、結局買うことになったという話も、よく聞きます。地方は、車がないと動きづらい地域があります。

もしもそういった地域に住むのであれば、運転免許がない方は、移住前に取得しておくことも、現実的な選択肢として検討してみてください。

3.その街に何度行ったことがありますか?情報収集は、「ネットだけ」で終わらせない

観光で行くのと、暮らすのは、全然違います。

実は私が長崎を訪れたのは、移住前の旅行の一度きりでした。

急な坂を登り切って振り返った景色に感動し、道を教えてくれた人の親切に触れ、おいしいものを食べて、「ここだ」と思ってしまったのです。

旅行中は、街のいいところばかりが目に入ります。

私にとっての坂も、「景色のいい長崎の名物」でした。

でも実際に住んでみると、同じ坂が、毎日の買い物や外出のたびに立ちはだかる存在になります。

スーパーの品揃え、病院までの距離、梅雨の湿気。旅行のときには気にもしなかったことが、暮らし始めると次々に気になり始めました。

もし、あのとき数日でも「住むように」過ごしていたら、と何度も思います。

できれば移住前に、1週間以上その街で生活してみることをお勧めします。

長崎であれば、「お試し移住」的な制度や、短期滞在できる場所もあります。「住むように旅する」体験を、一度やってみてください。

決断の前に、「お試し移住」を一度経験してほしいです。

「地方での暮らしを一度体験してみたい」という方には、お試し移住や、いわゆる「ふるさとワーホリ」を強くおすすめします。

滞在期間は、1泊の短期から1〜2年の長期までさまざま。

農作業を体験したり、地域の人と交流したりしながら、その土地の空気を肌で感じることができます。

住んでみて初めてわかることは、必ずあります。

・冬の寒さ

・買い物の不便さ

・夜の静けさ

・坂の多さ(長崎は特に!)

私は、こうした「リアルな感覚」を体験せずに来てしまいました。もし事前にお試し移住の時間があったら、もっと心の準備ができていたと思います。

住んでみたい地域がある程度絞れているなら、その自治体の移住相談窓口を訪ねるのが一番の近道です。

まだ候補が定まっていない場合は、たとえばこんなところも役に立ちます。

移住・交流推進機構(JOIN)の「ニッポン移住・交流ナビ」

ふるさと回帰支援センター

ネットで調べた情報と実際に足を運んで感じる空気はまったく別物です。

窓口の方に話を聞くだけで、「その土地で暮らす」というイメージがわきやすくなります。

4. 病院・医療機関は近くにありますか?

若いうちはあまり気にしないかもしれません。私もそうでした。

長崎に来るまで、「病院」について真剣に考えたことは、ほとんどありませんでした。

住む家を決めるときも、見晴らしや雰囲気ばかりを見て、近くにどんな病院があるのかは、調べていなかったのです。

暮らし始めてしばらく経って、ふと気づきました。「そういえば、ここから一番近い病院って、どこだろう」と。

調べてみてようやく、場所や行き方を把握しました。

知らないまま日々を過ごしていたことを思うと、少し怖くなりました。

今は何事もなく暮らせていますが、これもまた、「たまたま」だったのだと思います。

病院は、必要になってから探すのでは遅いものです。これは意外と大事なポイントです。

特に、持病がある方や、小さなお子さんがいる家庭は、かかりつけ医や専門病院がどこにあるか、事前に調べておきましょう。

長崎市内は総合病院もありますが、郊外や島に移住する場合は、通院だけで半日がかりになることもあります。

5. 車の運転に慣れていますか?

先にもお話しした車の運転のことですが、都市部で暮らしていた方にとって、これが案外ハードルになります。

私もそうでした。都市部では電車やバスで事足りていたので、運転する機会はほとんどありません。それなのに、「長崎でもなんとかなるだろう」と、特に何の準備もせずに来てしまったのです。

ところが、いざ長崎で運転してみると、まったく勝手が違いました。

長崎は坂が多く、道が細いところもたくさんあります。急な坂の途中で止まるときの緊張感、すれ違うのがやっとの道幅、独特の作りをした駐車場。ハンドルを握る手に、じんわりと汗がにじみました。

「この道、本当に通れるの?」と、何度も心の中でつぶやきながら走ったことを覚えています。

「運転は10年ぶり」という方には、最初は戸惑うかもしれません。移住前にペーパードライバー講習を受けて来られる方も多いです。私も、事前に講習を受けていれば、もっと落ち着いてハンドルを握れたはずです。

6.地域とはどのくらいの距離感で関わりたいですか?

地方の暮らしは、人とのつながりが都会より近いです。それが温かくて好きという方もいれば、少し窮屈に感じる方もいます。

どちらが正解というわけではなく、自分がどちらのタイプかを知っておくことは大切です。

長崎は、地縁・人のつながりを大切にする文化があります。自治会や地域の行事への参加を求められることもあります。「移住したけど近所づきあいがしんどい」というのは、長崎に限らず、よく聞く話のひとつです。

私は、ここでも何の準備もしないまま来てしまいました。

引っ越してきた当初は、近所の方へのあいさつをどうすればいいのか、まったくわかりませんでした。誰に、どこまで、いつまでにあいさつをするものなのか。都市部での暮らしでは考えたこともなかったので、戸惑っているうちに、日が過ぎてしまいました。

あとから、「移住が決まったら、最初にその地区の区長(自治会長)にあいさつに行くのがおすすめ」だと知りました。周辺住民へのあいさつ回りの範囲も、区長に確認しておくと安心です。最初にそれを知っていれば、もっとスムーズに地域に溶け込めたのではないかと思います。

言葉は悪いのですが、「よそ者」から「地域の一員」になれるかどうか。その最初の一歩は、あいさつです。これは、実際に長崎で暮らしてみて、私が本当にそうだなとしみじみ感じていることです。

移住前に関わり方を決めておく

移住前に「定住」か「二地域居住」か、その土地との関わり方を決めておくことも大切です。

移住と聞くと「完全に引っ越して、そこで暮らす」というイメージが強いのですが、いきなり全部を変えなくてもいいんです。都市と地方を行き来しながら暮らす「二地域居住」という選択肢もあります。

地方で暮らすというのは、「地域とどう関わるか」を選ぶことでもあります。

お祭りの手伝い

清掃活動

近所づきあい

都会とは違うリズムがあって、「どのくらい地域と関わりたいか」を事前に自分の中で整理しておくだけで、移住後のギャップはかなり小さくなります。

「がっつり地域に入りたいのか」「ほどよい距離感でいたいのか」そのイメージを持っておくと、暮らし方の選択がしやすくなりますよ。

7. インターネット環境は整っていますか?

リモートワークや動画視聴など、今の生活でネット回線は欠かせません。

それなのに私は、引っ越しの準備でいちばん後回しにしてしまいました。部屋探しや荷造りに気を取られて、「ネットなんて、どこでも使えるでしょう」と、完全に思い込んでいたのです。

暮らし始めてから、そうは簡単にいかないことを知りました。使えるようになるまでには手続きや工事が必要で、思っていたよりもずっと時間がかかったのです。その間は、スマートフォンの回線だけが頼りでした。調べものも、連絡も、手続きも、すべてが小さな画面の中。たった数日のことでも、「ネットがないとこんなに不便なのか」と痛感しました。

仕事探しの時期と重なっていたこともあり、あのときは本当に焦りました。

長崎市内の中心部はおおむね問題ありませんが、山間部や離島などは、スムーズにインターネットが使えるかどうかわからない地域もあります。移住先の住所で使える回線を事前に必ず確認したほうがいいと思います。

「引っ越してから使えないとわかった」では遅いのです。

8. 知らないと損をする移住の支援制度

実は、地方移住にはさまざまな支援制度があります。

・引っ越し費用の補助

・家賃の補助

・就職支援

・空き家の無料・格安提供

・移住支援金

私は、こうした制度があることを、ほとんど知らないまま長崎に来てしまいました。

「自治体が移住者を支援している」ということ自体を、暮らし始めてから知ったのです。先に調べていれば、引っ越し費用や家賃の負担が、もう少し軽くなっていたかもしれません。そう思うと、自分の準備不足が悔やまれます。

長崎県や各市町村でも、移住者向けの支援を行っています。条件はありますが、条件に合えば支援金などを受けられます。家族の人数などでそこそこの額になる場合もあり、知っているかどうかで、かなり差が出ます。

勢いで動いてしまった私は、そのチャンスをみすみす自分で見逃してしまったのです。

移住を決める前に、一度、自治体の移住支援サイトを見ることをお勧めします。

9. パートナーや家族と本音で話しましたか?

一人で移住するならまだ身軽ですが、家族やパートナーがいる場合は、ここを丁寧にやっておかないと、後でしんどくなりますよ。

「私は移住したい」と思っていても、パートナーや子どもも同じ気持ちとは限りません。移住に前のめりな人と、あまり乗り気でない人が、同じ屋根の下で暮らすのは、想像以上にたいへんです。

私の場合は、一人での移住でした。誰かと意見が食い違う心配がない分、身軽で、勢いのままに決められたのも事実です。

けれど、暮らし始めてから気づいたことがあります。誰にも相談しないまま、自分ひとりで決めてしまうと、つまずいたときに、「なんでこんなことをしたんだろう」という気持ちを、自分ひとりで抱え込むことになるのです。

話し合って決めた道なら、迷ったときに「あのとき一緒に考えたよね」と、立ち返る場所があります。私には、それがありませんでした。

家族やパートナーがいる方は、なおさらです。

移住先でつまずいたとき、仕事がうまくいかない、地域になじめない、お金の不安が出てくる、そんなとき、支えであるはずの家族との温度差が大きいと、本当に精神的に苦しくなりますし、最悪な結果にもなりかねません。

「とりあえず自分だけ突っ走る」ことは、後悔のもとになりかねません。時間をかけて、相手の不安も、期待も、ちゃんと腹を割って、納得のいくまで話しておくことをおすすめします。

移住後にすれ違いが生まれないように、決断する前に、しっかり話し合う時間を取ってくださいね。

10. 「うまくいかなかったとき」を想像できますか?

もし移住してみて思っていたのと違った、仕事が見つからなかった、地域になじめなかった。

そのとき、あなたはどうしますか?

「戻る」という選択肢を、最初から持っておくことは大切だと思います。

移住は「絶対に成功させなければいけない挑戦」じゃなくていいのです。うまくいかなければ、また動けばいい。そう考えるだけで、移住のハードルはずっと下がります。

私も、「合わなかったら次を考えよう」と思いながら長崎に来ました。結果的には、ここでの暮らしがとても好きになりました。でも、その「逃げ道」を持っていたから、「もう後に引けない」などと思い詰めることなくスタートできたのだと思います。

ただ、正直に言うと、私の「逃げ道」は気持ちの上だけのものでした。

「戻る」と言いながら、戻るために必要なお金はどのくらいなのか、戻った先で住む場所や仕事はどうするのか。そうした現実的なことは、何ひとつ考えていませんでした。「いざとなったら、なんとかなる」。結局は、ここでも勢いで、ふわっとした安心感にすがっていただけだったのです。

今は、気持ちの逃げ道だけでなく、お金や住まいという「戻るための準備」も、あわせて持っておくことが大事だと思います。それがあって初めて、「うまくいかなかったら、また動けばいい」と、本当の意味で思えるのではないでしょうか。

あのとき、運よく逃げ道を使わずに済んだだけで、使うことになっていたら、私は相当困っていたはずです。

おわりに

地方移住は、人生の中でもかなり大きな決断です。

でも、不安になりすぎなくていいとも思っています。完璧に準備してから動く人なんて、ほとんどいません。みんな、どこか「えいや」で踏み出しています。

私も、その一人でした。仕事のめども、お金の見通しも、住む場所の条件も、地域との関わり方もほとんど考えないまま、勢いで長崎に来てしまいました。今は長崎が大好きですが、それは「たまたま」運に助けられただけだと思っています。

ただ、もっと準備ができていたら、最初の数ヶ月は、もう少し精神的にも経済的にも安定して生活できたのにと思います。

勢いは、確かに大きな力です。でも、その勢いが本当に活きてくるのは、「土台になる準備」があるときです。

これから移住を考えているあなたには、ぜひ時間をかけて、丁寧に準備を重ねてほしいのです。

大切なのは、「えいや」の前に、少しだけ立ち止まること。

この記事の10項目をチェックリスト代わりに使ってもらえたらうれしいです。

あなたの移住が、いいスタートを切れますように。

ABOUT ME
MICHI
MICHI
「まさか」に導かれるように長崎へ。 故郷でも、憧れの場所でもなかった長崎で、今はアルバイトをしながら、高台の家で猫のかんちゃんと暮らしています。 このブログでは、長崎での暮らし、仕事、ひとり暮らし、そしてこれからの人生について、等身大の目線で綴っていきます。 人生、上り坂、下り坂、そして「まさか」。 その先にある景色を、ゆっくり楽しみながら。

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