勢いで長崎に来て失敗したこと|ワースト5をありのままに告白
地図を眺めていて、気づいたら長崎行きを予約していました。
悩まなかったわけではありません。でも最後は勢いで東京から長崎に移住しました。
長崎は大好きですし、移住したことを失敗だとは思っていません。ただ、準備らしい準備をしないまま来たので、「先に知っておけばよかった」と思うことは、本当にたくさんありました。
この記事では、その中から特に痛かったものを、ワースト5としてまとめます。
同じように「勢いで動きそうな人」のブレーキになり、熟考するきっかけにしていただければと思います。
ワースト5の一覧
| 順位 | 失敗したこと |
|---|---|
| 第1位 | 仕事の目途をつけずに来た |
| 第2位 | 下見が1回だけで、ほぼネットの情報で決めた |
| 第3位 | エアコンのない家だと確認していなかった |
| 第4位 | 坂の街の「毎日」をなめていた |
| 第5位 | 知り合いゼロで、最初の数か月が孤独だった |
第1位 仕事の目途をつけずに来た
一番の失敗は、これです。
移住前の私は、事務・オフィス系の仕事をしていました。「長崎でも同じような仕事に就けるだろう」と、根拠もなく思っていたのです。
ところが、実際に求人を探してみると、希望に合う仕事は思っていたよりありませんでした。都市部なら当たり前にあった求人が、長崎では数えるほどしかないのです。あっても条件が合わなかったり、採用枠が埋まっていたりしました。
ハローワークにも通い、相談窓口で職員の方に話を聞きました。紹介していただいた中から、大学の事務補佐員に応募しましたが、結果は不採用でした。
最終的には、知人のご縁で、お土産屋さんで働くことになりました。収入は移住前に比べて、3〜4割ほど下がりました。
今の仕事は楽しく、充実しています。ただ、「来てから探せばいい」という考えは、貯金に余裕がある人だけが言えることだと、身をもって知りました。
今ならこうする
- ・移住前に、移住先の求人を実際に見ておく
- ・リモートワークで続けられないか、先に会社に相談する
- ・仕事が決まるまでの生活費を、多めに確保しておく
仕事のことは、こちらの記事に詳しく書いています。
→ 地方移住で仕事はどうする? 長崎でハローワークに通い、最後は人のつながりでやっと決まった話
第2位 下見が1回だけで、ほぼネットの情報で決めた
下見に行ったのは、たった1回です。
観光で長崎に来たことはありました。でも「住む場所」として考えたことはありませんでした。
旅行では、街のいいところばかりが目に入ります。
ところがスーパーの品ぞろえ、病院までの距離、梅雨の湿気、夜の暗さなど住んでみて初めて気になることは、たくさんあります。
お試し移住も体験していません。移住相談窓口の存在を知ったのも長崎に来てからです。もっと早く知っておけば、調べておけばよかったと今でも思います。
今ならこうする
- ・1週間ほど、「住むように旅する」体験をしてみる
- ・候補の自治体の移住相談窓口に先に行ってみる
- ・昼と夜、平日と休日に同じ道を歩いてみる
こちらの記事で、移住前に確認したいことをチェックリストにしています。
→ 地方移住する前に確認したい10のこと|勢いで長崎に来た私が伝えたいこと
第3位 エアコンのない家だと確認していなかった
入居してから気づいたのですが、私の家にはエアコンが付いていませんでした。
当時の私は、「エアコンなしでもいけるかも」と無謀にも考えていて、エアコンの手配は後回しにしていました。引っ越しが10月だったので、最初のうちは、外からの風と、家主さんが貸してくださった扇風機だけで過ごしていたのです。
ただ、風を通すために窓を開けておくのは、防犯面が気になりました。
そのうちに、だんだん寒くなってきて、結局エアコンを買うことになりました。工事代を含めて12万円。初期費用の中で、一番の予想外の出費でした。
古い木造の一軒家は、寒さが身にしみます。結果的には購入して正解でしたが、入居前に手配していれば、寒さを我慢することも、慌てて買うこともなかったと思います。
今ならこうする
- ・内見のとき、エアコンや給湯器の有無と状態を確認する
- ・付いていないなら、契約前に取り付けの費用と時期を決めておく
初期費用の内訳は、こちらにまとめています。
→ 長崎移住の初期費用はいくらかかった? 東京からの引っ越し・家電・日用品まで、内訳を全部公開
第4位 坂の街の「毎日」をなめていた
長崎が坂の街だということは以前から知っていました。
でも、「まあ、運動になるし、いいか」くらいにしか考えていませんでした。
甘かったです。
観光地としての坂と日々の暮らしの坂は、まったく違います。買い物袋を持って登る坂。雨の日に、滑りそうになりながら降りる坂。夏の蒸し暑い日に汗だくで登る坂。
家探しのときも、ネットの「徒歩10分」をそのまま信じていました。平らな道の10分と、急な坂道の10分では、体感がまったく違います。
慣れてはきました。それでも「坂が好きになったか」と聞かれると、正直、今でも少し答えに詰まります。
今ならこうする
- ・内見のときは、必ず自分の足でバス停やスーパーまで歩いてみる
- ・荷物を持った状態の帰り道を想像してみる
坂の街での家選びは、こちらにまとめています。
→ 移住先の家選びで失敗しないために|住んでから気づいた5つのこと
第5位 知り合いゼロで、最初の数か月が孤独だった
移住したばかりの頃、長崎に知り合いは、誰もいませんでした。
仕事もなかなか決まらないし、慣れない土地で、話せる人もいない。最初の数か月は、本当に孤独でした。「私、本当に長崎に来てよかったのかな」と、涙する夜もありました。
そんなときに助けられたのが、近所のお店の人が話しかけてくれたことや、地域の集まりで声をかけてもらったことです。
一方で、長崎は人との距離が近い街でもあります。「最近どうしてるの?」と日常的にポンと聞かれることに慣れていなかった私は、最初は少し戸惑いました。
今では、その距離の近さが、孤独をやわらげてくれていると感じています。
ただ、最初の数か月をひとりで抱え込んでしまったことは、反省しています。
今ならこうする
- ・移住前から、地域とのつながりをつくる方法を調べておく
- ・近所へのあいさつを、最初にしっかりする
- ・「しんどい」と思ったときに話せる場所を、ひとつ持っておく

それでも長崎が好きです
ワースト5を並べてみると、失敗の多くは、「準備不足」と「暮らす目線の不足」でした。
もちろん長崎という街が悪かったのではなく、私が準備をしないまま来てしまったからなのです。
窓から見える港の景色は、毎日見てもやっぱりきれいです。地元の人のやさしさや、おいしい食べ物にも、何度も救われました。
「想定外だけど悪くない」。これが、移住して2年たった私の正直な気持ちです。
→移住して2年。「想定外だけど、悪くない」長崎暮らしの正直な話
まとめ|勢いは大事。でも、準備が勢いを支えてくれる
勢いで長崎に来た私が、ワースト5から学んだことは、次の3つです。
- 1.仕事の目途をつけてから動く
- 2.下見は「暮らす目線」で、時間帯を変えて歩く
- 3.家の設備と、坂の「毎日」を、自分の目で確認する
完璧に準備してから動く人は、ほとんどいません。
でも、「えいや」と踏み出す前に、少しだけ立ち止まってみてほしいのです。
その少しの準備が、移住してからの最初の数か月をずっと楽にしてくれます。
これから長崎に来る方の暮らしが、いいスタートを切れますようにと心から祈っています。
