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長崎に来てね(=^・^=)Local Guide Stars

移住と暮らし

移住先を決める前にその土地の暮らしを体験してみる

MICHI

長崎に来て、最初に仲良くなったのは、近くのホテルで働くエナさんでした。

彼女も私と同じ移住者です。それも、同じ九州の別の県から来た人。仕事を通じて知り合い、お互い移住してきたという共通点もあって、すぐに打ち解けました。

同じ移住者として、どうしても聞いてみたいことがありました。

「どうして長崎に来たの?」

返ってきた理由は、私のものとは少し違っていました。

この記事でわかること

  • エナさんが、リゾートバイトで長崎に移住するまでの流れ
  • リゾートバイトで「お試し移住」をするメリットと注意点
  • 応募前に確認しておきたいこと
  • リゾートバイトが向いている人、向かない人

きっかけは、生活を立て直したいという思い

エナさんは以前、九州のある県のビジネスホテルで、アルバイトとして働いていました。ところが、働いても生活にはなかなか余裕が生まれなかったそうです。

「時給が低くて、働いても働いても、手元にほとんど残らなかったんだよね」

家賃や日々の出費に加えて、車が欠かせない地域だったため、駐車場代もかかります。貯金に回せるお金はなく、このままでは生活を立て直せない。そう感じ始めていたといいます。

そんな頃、お父様が病気になり、長崎で治療を受けることになりました。

何かあったとき、すぐに会いに行ける場所で暮らしたい。そして、自分の生活も立て直したい。

二つの思いを抱えたエナさんが出会ったのが、リゾートバイトでした。

働きながら、新しい土地で暮らす

リゾートバイトと聞くと、観光地で短期間働く仕事を思い浮かべる人が多いかもしれません。私も、エナさんの話を聞くまでは、移住と結びつけて考えたことがありませんでした。

ホテルや旅館などの宿泊施設、観光地、リゾート地で働く仕事で、住み込みの求人もあります。勤務先によっては、寮や食事が用意されています。

エナさんの希望には、ぴったりの働き方でした。長崎で働けば、お父様のもとへ通いやすくなります。住まいや食事の負担を抑えながら、生活を立て直すこともできそうです。

「まずは父の近くで、通いながら生活を立て直そう」

そう決めて、新しい一歩を踏み出しました。

【私の補足】 リゾートバイトでは、どんな仕事ができる?

リゾートバイトには、いろいろな仕事があります。

  • フロント・接客:チェックイン、予約管理、電話対応など(エナさんの担当)
  • 客室の清掃・準備:客室の整備、備品の補充など
  • 調理補助・配膳:厨房での下準備、食事の提供など
  • 売店・お土産屋さん:商品の販売、レジ対応など
  • レジャー施設の運営補助:観光施設やアクティビティの案内など

宿泊施設を中心に、観光地ならではの仕事が多いのが特徴です。職種によって、必要な経験や、働き方の自由度も変わります。

寮費も食費もかからず、暮らしに余裕が生まれた

エナさんが働き始めたホテルでは、寮費も光熱費もかからず、食事も無料で提供されていました。

「寮も食事もタダなのは、ほんとに助かってるよ。メニューは日替わりで、ご飯とお味噌汁はおかわり自由なの。栄養士さんが考えてくれてるから、バランスもいいんだよね」

昼と夕方の2食を社員食堂で食べられるので、食費の負担もほとんどありません。

もちろん、リゾートバイトならどこでも同じ条件というわけではありません。寮費、食事、光熱費の扱いは勤務先によって違うので、応募前に確認が必要です。それでも、住まいと食事にかかる費用を抑えられる仕事を選べば、手元に残るお金を増やせる可能性があります。

実際、エナさんの暮らしには、以前は持てなかった余裕が生まれました。休日には食べ歩きを楽しみ、貯金もできるようになったそうです。

「誰にも迷惑をかけずに、自分で稼いだお金で好きに過ごせる。それが、今の私の幸せかな」

この言葉が、とても印象に残っています。生活を維持するためだけに働くのではなく、自分の楽しみも大切にできる。そんな暮らしを取り戻せたことが、エナさんにとって大きな変化だったのだと思います。

続けたいと思えたのは、人に恵まれたから

最初から長く働くつもりだったわけではありません。当初の契約は3か月の短期でした。それが、職場の居心地のよさに、気がつけば1年半が過ぎていたそうです。

「正直、辞める理由が見つからないんだよね。みんな本当にいい人ばかりで、お互いを尊重してるし、上下関係のギスギスもないの」

担当は、ホテルのフロント業務が中心です。チェックイン対応、予約管理、電話対応。お客様と直接話す機会が多く、中でも子ども好きの彼女は、子ども連れのお客様への対応が楽しいと話してくれました。

私自身、長崎で暮らしてから、人の親切さに触れる場面が何度もありました。もちろん、人間関係は地域や職場によって違います。実際に働いてみなければわからない空気もあります。観光で訪れるだけでは、職場の雰囲気や毎日の生活感までは見えません。

エナさんは、仕事を通じて、長崎での暮らしが自分に合っていると実感していったのだと思います。

エナさんの話から学んだ、3つのこと

エナさんの話を聞いて、私が「なるほど」と思ったことを、三つにまとめます。

① 目的がはっきりしていた

エナさんには、「お父様の近くで暮らす」「生活を立て直す」という、はっきりした目的がありました。目的が明確だと、仕事選びや条件の確認の軸がぶれません。私が移住前に持っていなかったものです。

② 「いきなり決めない」選択をした

最初は3か月の短期契約から始めています。いきなり長期の住まいや仕事を決めるのではなく、「まずはやってみる」という小さな一歩でした。合わなければ、そこで区切りをつけられる安心感もあります。

③ 職場の人間関係に恵まれた

運もありますが、実際に働いてみることで、職場の雰囲気がわかります。「辞める理由が見つからない」と言える職場に出会えたことが、長く続く大きな理由になりました。

移住の前に「お試しで暮らす」という選択肢

地方移住に憧れていても、いざ動くとなると、不安はつきものです。

  • ・自分に合う仕事は見つかるだろうか
  • ・家賃や生活費は、どのくらい必要だろうか
  • ・車がなくても、生活できるだろうか
  • ・地域の雰囲気になじめるだろうか
  • ・暮らしてみて、思っていた場所と違ったらどうしよう

私自身、移住してから初めて気づいたことがたくさんありました。住んでみなければわからないことは、思っているより多いものです。

だからこそ、移住先を決める前に、一定期間その土地で暮らしてみるという方法があってもいいと思います。その一つが、リゾートバイトです。

仕事をしながら滞在できるので、生活費を抑えられる求人を選べば、移住の準備期間としても使えます。休日にスーパーで買い物をする、バスや電車に乗ってみる、地元のお店に立ち寄る。観光地を巡るだけでは見えない、普段の暮らしを体験すれば、その土地との相性が少しずつわかってくるはずです。

短期の求人から始められる場合もあるため、いきなり移住を決めるのは怖いという人にも、試す価値のある方法です。

ただし、勤務期間や住居の条件は求人によって違います。交通の便や買い物環境も勤務地ごとに異なるので、仕事の条件だけでなく、実際に暮らす場所についても、事前に確認しておきたいところです。

【私の補足】 もし私が、リゾートバイトを知っていたら

私は、ほとんど準備をしないまま、勢いで長崎に来ました。住まいを借り、仕事を探し、すべてを一度に決めなければならなかったのです。

もし移住前に、リゾートバイトという方法を知っていたら。短期間でも、働きながら長崎の暮らしを体験していたら。坂の多さも、バスの本数も、人づきあいの距離感も、あらかじめ知ったうえで、住まいや仕事を選べたはずです。

エナさんの話を聞いて、「こんなやり方もあったんだ」と、少しうらやましく思いました。

休日に「暮らす目」で見ておきたいこと

リゾートバイトで滞在するなら、休日の過ごし方も大切です。次のような点を、実際に確かめておくと、移住後の暮らしが想像しやすくなります。

  • ・近所のスーパーの品揃えや、値段
  • ・バスや電車の本数、最終便の時間
  • ・病院や薬局までの距離
  • ・夜の街の雰囲気
  • ・雨の日、暑い日、寒い日の過ごしやすさ
  • ・地元の人との距離感

応募前に確認しておきたいこと

リゾートバイトは、どこで働いても同じ条件というわけではありません。応募前に、次のことを確認しておくと安心です。

  • 寮の条件:個室か相部屋か、設備(エアコン、冷蔵庫、洗濯機など)、勤務先までの距離
  • 費用の扱い:寮費、光熱費、食事代が、無料か有料か
  • 契約期間:何か月からか、延長できるか、途中で辞めるときの扱い
  • 勤務時間と休日:繁忙期の勤務時間、休みの取りやすさ
  • 給与:時給、交通費の支給、支払いの時期
  • 仕事内容:担当する業務、必要な経験
  • 周辺の環境:買い物や病院、交通の便

リゾートバイトが向いている人

  • ・移住先を決める前に、その土地の暮らしを体験してみたい人
  • ・住居費や食費を抑えて、貯金したい人
  • ・短期間から、気軽に始めてみたい人
  • ・人と話すのが好きで、接客を楽しめる人

向かないかもしれない人

  • ・一人の時間やプライベートな空間を、特に大切にしたい人
  • ・繁忙期の忙しさや不規則な勤務が苦手な人
  • ・安定した長期の収入を最初から求める人

エナさんは、長崎に腰を落ち着けた

そしてこの10月から、エナさんはお父様とともに、長崎への完全移住を決めました。働いていたホテルの社員にもなれました。

生活を立て直すために選んだ働き方が、結果として、新しい土地で暮らしていくきっかけになったのです。

もちろん、リゾートバイトをすれば必ず移住先が見つかるわけではありません。仕事や住環境が合わないこともあるでしょう。それでも私のように、バタバタと住まいを借りて、仕事を探してというような計画性のない移住をするよりも、はるかにいい方法だと思います。

いきなり人生を変えなくてもいい

移住というと、仕事を辞め、住まいを探し、荷物をまとめて新しい土地へ引っ越す。そんな大きな決断を思い浮かべがちです。

でも、もっと小さな一歩から始めてもいいのかもしれません。

まずは短期間、働きながら暮らしてみる。その土地の空気を感じ、日々の買い物をし、仕事をして、人と関わってみる。そのうえで「ここなら暮らせそう」と思えたら、次の段階に進めばいいのです。

反対に、「自分には合わないかもしれない」と気づくことも、無駄ではありません。大きな決断をする前にわかったのですから、それも大切な収穫です。

リゾートバイトについては、検索すると仕事内容や勤務期間、寮などが紹介されています。求人を探すときの参考にしてみてください。

移住には興味があるけれど、まだ一歩を踏み出せない。そんな方は、まず「その土地で少し暮らしてみる」ことから始めてみてはどうでしょうか。

人生は、予定どおりに進むことばかりではありません。思いがけない出会いや出来事が、新しい道につながることもあります。

エナさんの話を聞いて、移住にはいろいろな形があるのだと、あらためて感じました。

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ABOUT ME
MICHI
MICHI
「まさか」に導かれるように長崎へ。 故郷でも、憧れの場所でもなかった長崎で、今はアルバイトをしながら、高台の家で猫のかんちゃんと暮らしています。 このブログでは、長崎での暮らし、仕事、ひとり暮らし、そしてこれからの人生について、等身大の目線で綴っていきます。 人生、上り坂、下り坂、そして「まさか」。 その先にある景色を、ゆっくり楽しみながら。

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